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【お豆通信】vol.69 正法寺

2020.04.16

今年は暖冬の影響で、桜がずいぶん早く開花しましたが、開花後の気温は低い日が多く、意外と長く花を楽しむ事ができました。

 

上田とうふがある京都大原野の桜の季節も終わり…

 

と思ったのですが、これからが見頃の桜を見つけました。

 

正法寺の八重桜です。

 

 

 

いいえ、見つけたと言ってはいけません。

私が知らないだけで、有名なお寺でした。

 

 

 

真言宗のお寺で、「しょうぼうじ」と読みます。

山号は法寿山。

 

創建は天平勝宝年間です。

鑑真和上の高弟であった智威大徳が修行の禅房としたのが始まりで、その跡を最澄が寺にしました。

この時は正法寺ではなく大原寺の名でした。

 

その後の弘仁年間、弘法大師がこの地で四十二歳の厄除に聖観音を彫刻されたと伝えられています。

 

そして、応仁の乱で寺は焼失してしまいますが、慶長年間に復興し、正法寺とされたようです。

 

御本尊は、とても珍しい形をした三面千手観音で、国の重要文化財に指定されています。

本堂には、この仏像が正面中央に安置され、その傍には弘法大師作の聖観音と、智威が当時に薬師如来を祀ったことから、その像もあります。

 

 

           

 

 

更に、不動明王、大黒天、なども祀られており、いくつもの札所でもあります。

 

その上、お稲荷さんまでもあり、見どころ満載です。

 

 

 

そして、ここは「石の寺」とも呼ばれており、石庭が見事です。

 

この庭には、大小様々な石があり、それぞれが鳥獣に見立てられています。

 

その鳥獣が何なのか、庭先にボードがありますので、見比べてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

さっきまで普通の石に見えていたのに、急に動物に見えてくるのが不思議です。

 

他にも特徴的な石がいくつもあり、総重量は200トンにもなるそうです。

 

 

 

そもそも、ソメイヨシノが終わってから咲く桜を紹介しようと、今回は正法寺を調べ、初めて訪れたのですが、四季を通して楽しめる綺麗な庭があると知りました。

 

花も季節を追って楽しめるよう、梅、桜、ツツジ、皐月、紫陽花、蓮、百日紅などが植えられています。

いずれも沢山の花を観るものではありません。

上品な美しさを静かに楽しんでいただけます。

 

 

正法寺の住所

京都市西京区大原野南春日町1102 電話:075-331-0105

http://www.kyoto-shoboji.com/index.htm

 

 

あと、今の季節は社寺での目の保養だけではなく、竹の子がシーズン真っ盛りで、食欲も満たせます。

農家さんが、道路沿いのそれぞれの軒先で、朝掘り竹の子を販売されています。

 

竹の子を買われましたら、豆腐工房うえ田直売所へもお立ち寄りください。

そのお料理には欠かせないお揚げと共に、お待ちいたしております。

 

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