2020.06.01
上田とうふのある京都大原野は、今も自然が残されたのどかな所です。
弊社を囲う田んぼには、ゴールデンウィークが明けた頃から水がはられ、田植えが進んでいます。
毎日ゲコゲコと聞こえる蛙の合唱も、日を追うごとに賑やかになってきました。
そんな風景も、ここからちょっぴり山手の方に入っただけで、また少し趣を変えます。
そこは、大原野神社と善峯寺を直線で結んだ中ほどにある谷間です。
以前このブログでもご紹介した金蔵寺へと続く道沿いに、棚田が点在する地区があるのです。
棚田と言えば日本の原風景。自分の故郷の景色とは異なっているのに、なぜか懐かしさを感じてしまいます。
そんな癒しの棚田が、観光客の多い社寺の近くにあるのに、あまり知られていませんし、棚田百選にもランクインしていません。
いくつもの細かい谷間に棚田が分断されていて、更に道路沿いに建ち並ぶ民家の死角になって、一望できる場所をなかなか見つけられないからでしょうか。
そんな中、私が見つけたビューポイントは長峯寺の西です。
この近くにある取引先に伺った時に見つけました。
でも、徒歩か自転車でないと、見過ごしてしまいます。
また、そこからもう少し歩いていると棚田の中に、大きな岩がありました。
私有地ですので近づいて見る事はできませんが、Googleの衛星写真で見ると田んぼの真ん中にある事がわかります。
こんな岩が、なぜここに在るのか、調べてみても良くわかりませんでしたが、何かを祀ってあるのでしょう。
それと、この岩から真東に線を伸ばすと、かつての長岡京があり、更に山を越えた先には醍醐寺があるので、それらとも関係があるのかも知れません。
また、その岩の辺りを歩いていると、木々が生い茂る中に茅葺き屋根のてっぺんが、わずかに見えました。
ここは、清水焼の陶工である六代清水六兵衛が古民家を移築された別邸だったようです。
これが落成したのが1966年であったことから禄々荘と名付けられたそうです。
な~んや、駄洒落やん。
てか、それなら、六代清水六兵衛が66年で、禄々々々荘ちゃうの (*^_^*)
で、その後も清水六兵衛の名は受け継がれ、現在は八代目が襲名されています。
そんな由緒正しき陶工さんのお茶碗ではなく、100均のお茶碗を使っていますが、お米は美味しい大原野産を食べています。
お話をしている棚田で収穫されたお米ではありませんが、弊社の近くの農家さんに分けていただいております。
但し、棚田とは川で繋がっている田んぼです。
棚田を潤している幾つかの支流が善峰川と合流し、下流にある田んぼにも注がれているのです。
その水と農家さんの愛情で育てられたお米を、今日も弊社の従業員のお昼ご飯に使用しています。
地元で心を込めて作られたお米に元気をもらって、私達も心を込めておいしいお豆腐作りに励んでいます。