2017.06.01
最近益々暑くなり、夏が近づいてきましたね。
こんな暑い日は、ひんやりとした冷奴を食べたくなります。
どうも、上田とうふです。
ふふふ、自然な流れで豆腐の話題を入れるようになりました。
日進月歩な上田とうふです。
本日も朝早くから、皆様のために心を込めて豆腐を作っていました。
大原野の朝焼けはとても綺麗です。
本日は、「豆腐と健康」についてお届けいたします。
みなさんも、今まで「豆腐はヘルシー」と一度は聞いたことがあると思います。
豆腐の原材料はご存じのとおり畑の肉とも呼ばれる大豆です。
大豆は、かつてより動物性の食材を禁忌とされていた仏教において、
貴重なたんぱく源として重宝され、精進料理などに利用されていました。
生食ができない大豆は、精進料理の中で味噌や醤油、豆乳など様々な形に変化していきました。
その一つが、我らが誇り高き、お豆腐です。
そんなみなさん大好きお豆腐は、近年の栄養学などの確立により、
極めて良質なたんぱく質を含む加工食品だということが科学的にも証明されてきているのです。
最近は成人病や肥満、高血圧や糖尿病などの、食の多様化による病気が注目されています。
それと同時に、それらの病気を抑制したり、健康の維持を果たす機能がある食品(通称 機能性食品)も
よく目に・耳にする機会が増えてきたのではないでしょうか。
実は豆腐にもそのような機能を果たす成分が含まれているのではないかと言われています。
精進料理に使われはじめて、うん百年の時を超えて、豆腐の時代が再び訪れているのです!
かくいう私も、ここのところおなか回りが気になってきました…。
深夜のお酒とおつまみがいけないのでしょうか…。
お豆腐が健康に良いのはおわかりいただけたと思いますが、具体的にどんな栄養分が含まれているのでしょうか。
さきほども述べたように、豆腐の材料は、ただ一つ。 D A I Z U です。
(にがりも使いますが、主原料はDAIZUということです)
つまり、具体的な栄養分とは言っても、 D A I Z U の栄養分。
それのみです。
(気づいているかもしれませんが、大豆のローマ字表記には特に深い意味はありません。)
畑の肉と呼ばれる大豆は、そのものだけで良質なたんぱく質を多く含みます。
そのほかにも、脂質・ミネラル・ビタミンをはじめ、前述した「機能性食品」としても成分が各種含まれているのです。
そんな栄養価の秀才くん・大豆を磨砕し、加熱し、絞った豆乳のほとんどすべてを凝固させたものが豆腐になるわけですが、
実は豆腐用の大豆はちょっとばかし他の大豆とは違うのです。
一般的な大豆はたんぱく質35%~、脂質~26%程度と言われていますが、豆腐用の大豆は、
たんぱく質39%~、脂質~21%程度と、たんぱく質は高く、油分は低いものを使用するのです。
ちなみに大豆から豆腐の成分移行率は豆腐の種類や作り方によって多少左右しますが、80~95%と言われているのです。
私もこれを知った時は「まんま大豆やん!」と突っ込みました。
そうです、豆腐はまんま大豆なのです。(栄養価においてですが。)
ちなみに、「豆腐って脂質あるの?!」と少しひっかかった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は脂質は、たんぱく質に次ぐ栄養分なのです。
主に脂質は豆腐のやわらかさや、なめらかさをかたちづくることに寄与しているのです。
豆腐のなめらかさを舌に感じたら、「これが豆腐さんの脂質か…やさしい…」と思い起こしてもらえると、
より一層おいしく食べられると思います。(※個人的見解です)
大豆はその栄養価の高さから、大豆に含まれるたんぱく質を“豆腐たんぱく質”と呼ばれることがあります。
一般的な植物性たんぱく質というと、ヘルシーなのに対して必須アミノ酸が低いといわれています。
一方、我らが“豆腐たんぱく質”は、なんと必須アミノ酸のバランスがよく、
必須アミノ酸構成が良いとされる動物たんぱく質と近い構成のため、非常に良質なたんぱく質であるといえるのです。
…ん?でも待てよ。お肉というと、確かに栄養価は高いけど、
コレステロールとかなんとか…とにかく健康にとっては少し余分なものが含まれているんじゃ…。
と考えてしまいますよね。でも、安心してください。
豆腐たんぱく質はむしろ、そのようなコレステロールを抑制する作用があるのです!
つまり、豆腐たんぱく質は植物性と動物性の良いとこどりの優れた栄養価と言えるのです。
さて、今回は豆腐の栄養に関して書きましたが、いかがでしたでしょうか?
ぜひ豆腐売り場に行ったら「成人病に勝つ…」「必須アミノ酸…」「おいしいやつ…」「とてもおいしいやつ…」「今夜は冷奴…」と思いながら手に取ってもらえると幸いです。
それではまた次回。
(※信用できると思われる資料よりデータ引用しておりますが、様々な見解がありますのでご了承くださいませ。)