2017.07.18
ミーンミーンミンミン。
あっ、セミの声に気を取られていました。
上田とうふです。
すっかり暑くなりましたね。というか、猛暑ですね。
少し外を歩いただけでも、額に汗がにじんできます。
上田とうふの周辺は涼しげな緑の自然が広がっています。
それでもやっぱり暑いんですけどね。。
皆様、水分と栄養をしっかりとって、お体には十分お気をつけください。
さて、今回は7/30(日)に大阪で行われる、
第3回全国豆腐品評会の近畿予選に参加させていただくことが決まり、
そのお知らせをさせていただきます。
そうです、宣伝です。
と、その前に、前回の品評会の充填豆腐の部で金賞をいただいた
「京白丹波大豆の絹こし」について、改めてご紹介させていただきます。
ありがたいことに、上田とうふが作る油あげは、皆様に高評価をいただいており、
たくさんのファンの方もいらっしゃいます。
毎日、1枚1枚手間暇をかけて、良い物が作れるよう取り組んでおります。
しかし、油あげと同じくらい皆様に愛されている豆腐がうちにはないのかもしれない。
こんな思いから、この京白丹波大豆を使用したお豆腐づくりへの挑戦が始まりました。
お豆腐のこだわりはこのページにも書いているので、ぜひ御覧ください。
白丹波大豆は希少品種のため、大豆の仕入れも一苦労。
その上、気温や湿度によって、作り方にも微妙な調整が必要で、
毎回の製造はかなり慎重に行います。
当初は、この白丹波大豆を使用して、絹こしや木綿を作ることも考えていましたが、
他の大豆に比べ、タンパク質が少ないためうまく固まらず、相当量の大豆を研究に費やしてしまいました。
試行錯誤を経て辿り着いたのが、充填豆腐の製法で作るということでした。
これなら、他の大豆よりも糖度が高く、独特の甘みがあるという白丹波大豆が持つ特徴を活かせる。そう確信し、さらなる改良を進めました。
上田とうふは第1回には参加しませんでした。
しかし、結果を見て驚きとショックを受けました。
京都の豆腐屋がまったく賞をもらっておりませんでした。
コンテストなどはあまり乗り気になれず、「京都の豆腐はおいしいに決まっている」という思い込みがありましたが、より高みを目指して邁進する必要があると感じました。
上田とうふの今の実力を知りたい気持ちもあり、第2回品評会への参加を決めました。
この白丹波大豆の豆腐づくりにも本腰をいれ、品評会に向けて試行錯誤を進めました。
なんとか納得できる豆腐が完成し、まずは近畿予選で金賞をいただくことができました。
そのままの勢いで全国大会にもと考えておりましたが、ここでまた白丹波大豆特有の性質が出てしまい、同じ味が出せずに苦しんでいました。
そうはいっても、全国大会の日程は迫るばかり。
泣き言も言ってられず、毎日夜遅くまで調整を続けました。
ギリギリで調整がうまくいき、全国大会に挑みました。
ありがたいことに、全国大会でも金賞をいただくことができました。
上田とうふの名前が呼ばれたとき、一瞬は信じられませんでしたが、
これまでの努力が報われたと、熱い気持ちになりました。
今後も「京白丹波大豆の絹こし」を皆様にお届けできるよう、
取り組んでまいります。
今回の出品商品は、白丹波ではなく違う品種の大豆を使っての商品作りを進めています。
想像以上に甘みが出ず、またもや苦しんでおりますが、なんとか間に合わせたいと思います。
7月に入ってからは、試作と試食の繰り返しの毎日。
我が家の食卓には常にお豆腐が並んでおります。
賞ももちろん大切ですが、これも日頃支えていただいている皆様のため。
少しでも良い品をお届けできるよう、一生懸命頑張ります。
近畿大会の詳細はこちらから!
http://www.zentoren.jp/union/20170609.html
品評会に出品される豆腐は、個性的で、よりこだわり抜いたものが揃います。
驚きもショックも受けますが、大変勉強になり、新たな目標を与えてくれ、今後の励みになります。
豆腐業界の盛り上がりのためにも、上田とうふが出来る精一杯のことをやりぬきたいと思います。