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【お豆通信】 vol.7 お豆腐の価格と市場のバランス

2017.08.02

みなさんこんにちは。毎日毎日あっっっついですね~~~。

 

あれ?じめじめはしてたけど梅雨っていつ始まっていつ終わった??

ってくらいあっという間に終わりましたね。

気づけばカラッカラな夏が始まっていて、レジャーの予定が楽しみですね。

みなさんは今年の夏の予定はいかがでしょうか?楽しんでいますか??

私は暑い夏でも一生懸命働いております。

最近ちょっと夏バテ気味かもしれません、、、

 

 

バタバタ倒れる豆腐屋

 

さて、そんな夏バテ気味な今回は、キリッと真面目なテーマをお話ししますよ~~~。

 

今回のテーマは豆腐の不当廉売についてです。

 

不当廉売とは、簡単に言うと不当に安い価格で商品を販売することです。

豆腐は、日持ちがしない特性から、どうしても買い取る側の立場が強くなってしまいます。

昔は一丁100円ほどであった豆腐も、現在では特売で一丁20円などいう例もあります。

 

その一方で、豆腐の原料である大豆の価格は高止まりしたままです。

原材料費が高くなるのに、販売価格は下がる、、、そうです。

豆腐屋の儲けは少なくなるばかりなのです。

そりゃあ豆腐屋がバタバタと倒れるわけです。

上田豆腐の創業当時の事業所数は28,000。

現在は、8,000にまで減少しています。

 

 

豆腐屋の救いとなるか?とうとう農林水産省が介入

 

そんな豆腐屋が窮地に陥っている最中、今年の3月に農林水産省がスーパーなどで

売られる豆腐などの公正な取引を促すためのガイドラインを発表しました。

これは、製造業者のみならず、原材料を生産する農家の所得を確保するための取り組みでもあります。

また、このことは豆腐に限ったことではなく、納豆やこんにゃくなどの日持ちしない、いわゆる「日配食品」が対象となっています。

豆腐屋としては政府が介入してくれるのは非常にありがたいことですね。

 

 

今だからこそ、「イイモノづくり」を。

 

 

でも、製造業者があんまり甘えすぎるのもよくないと、私は思います。

 

私の近所のスーパーでも、一番安い豆腐は60円台のものもありますし、

その一番安い豆腐の販売スペースが広くて売れ行きがいいように思えます、、、

悲しい現実ですね。すると、その安い金額で消費者が慣れてしまうんです。

そうなると、販売者(スーパー等)は、「安いものが消費者から求められている」と、消費者のニーズに応えすぎてしまうんですよね。

 

豆腐屋の理解と努力があっての低価格なら良いのですが、弱い立場の納入業者に対し、

販売者が一方的に納入価格を設定することがあるそうです。

赤字のものや、利益が少ないものばかり作り納入していては、商売が続くわけもなく、

廃業していく店がたくさん出てきます。

さらには、少しでも利益を出そうと、使用する大豆のランクを下げたり、

豆乳濃度を薄めたりして、結果、おいしく無くなる→売れなくなる→さらに安く売る

という流れが続いてしまいます。

 

そのような負のループが続いていって、どんどん販売価格が安くなってしまうのです、、、つまり、販売価格の低下の原因は販売者(スーパー等)にも、豆腐屋にもあるのです。

う~~ん、もちろん、一豆腐屋としてはわかります。

消費者が安いものを望むと、そっちに引っ張られてしまいますよね。

 

でも、そんな今だからこそ「イイモノづくり」が必要だと私は思います。

安いものと差別化する意味もありますが、純粋に、消費者のみなさんにイイモノを食べてほしい!と常に思っています。

そして、毎回とは言いませんが、たまには「あの豆腐屋の豆腐美味しかったなあ。」と思い出して、「今日はちょっとしたご褒美に買っていこうかな」と思ってもらえると嬉しいです。

・・もちろん、毎回買ってくれるのが一番の理想ですが!

上田とうふでは、良い品を納得の価格でご提供できるよう日々努力しています。

 

 

 

この今回のコラムを読んでくださる方がどういったリアクションがとられるか正直こわいものがありますが、

一概に安い豆腐が悪い・安く豆腐を売っている販売者が悪いなどは思っておりません。

 

ただ、せっかく毎日一生懸命丹精込めて豆腐を作っている豆腐屋さんも、

そして、いつもスーパーで豆腐を買っている消費者のみなさんも、今一度考えなおすきっかけになってもらえればなあと、思っていたりします。

 

 

今回は、少し真面目なテーマでしたが、とくに消費者のみなさんは、まずは一度地元の豆腐屋さんに足を運んでみてください。

いつもと違った豆腐との出会いがあるかもしれません。それでは、今回はこの辺で。

 

 

 

 

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