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【お豆通信】 vol.26  京都の川床

2018.05.17

こんにちは。

ゴールデンウイークも終わり10日ほどになりますが、楽しまれましたでしょうか。

 

私は前回にもお話させて頂いたように普段と変わりなく仕事でしたが、通常の公休日にお出かけして、

ちょっぴりですがゴールデンウイークの気分だけは味わってきました。

 

さて、この5月と言えば先程よりお話していますゴールデンウイークを先ず思い浮かべますが、他にも5月の風物詩があります。

木々は新緑に染まり、様々な花が咲き、家にいるのがもったいない季節。

 

しかし、時には日中の気温が夏を思わせるほどに上昇することもあります。

ほどよい暖かさは大歓迎ですが、暑いくらいになってくると逃れたくなります。

 

今では、スイッチひとつでクーラーから涼しい風が出てきますが、昔はそんなわけにはいきませんでしたよね。

だから先人達は知恵を絞って、色々と暑さをしのぐ方法を考え出しました。その中で今回お話するのは川床です。

川の上に舞台のような床をはり、川で冷やされた風とせせらぎを感じて涼をとるという、情緒あふれるものです。

 

一般に、「床」「川床」と言いますが、鴨川が「ゆか」で、貴船と高雄が「かわどこ」と、京都では呼んでいます。

 

その鴨川の床の歴史は、江戸時代前期にまでさかのぼります。茶屋が簡易的なものを置いたのが始まりで、今の原型となる建物に付随する形になっていったのは、そこから200年ほど後になるようです。

 

秋には撤去されていた床が、桜の終わる頃から大きなクレーンを使って、次々と設置されていき、5月1日から営業されます。

 

これを子供の頃から毎年見ています。

昔は見えていた京阪電車が地下化されたり、河岸整備が進んだりと、少しずつ変わっていますが、これから暑い夏がやって来るのだなと感じさせられる光景です。

 

主に料亭などが出していた床は、我々にはちょっと敷居の高いものだと思っていましたが、最近ではカフェやバーなど様々なお店がありますので、ちょっと寄ってみようって感覚で利用できるようになりました。

四条大橋や川沿いから眺めるのもいいですが、ぜひあなたも利用してみてください。

 

また、町中より気温の低い高雄と、それより更に涼しい貴船にある自然との調和のとれた川床で、鮎料理や流しそうめんなどを夏にいただくのは最高です。

そして暑い日の夜には上田の冷奴を肴に体を冷やして、元気にお過ごしください。

 

と、今回のお豆通信はこれで終わりの予定だったのですが・・・

 

この記事を書いた後、鴨川界隈に出かける用ができたので写真を撮ってきました。

どうですか、この景色。いいでしょ。

 

せかせかと仕事をしている人や車の行きかう街の真ん中で、ここだけ時間の流れが違うように見えます。

 

昼は昼の風情、夜は夜の風情があります。

けど、よくご覧ください。鴨川名物等間隔に座るカップルは、どの時間にも。

いや~、なつかしいな~。恥ずかしながら、私も若かりし頃は並んで座ったものです。ハハハ

 

この写真をご覧になって、あなたも行ってみたくなったはず。ぜひぜひお越しくださいね。

 

それでは今回はこのへんで。

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