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【お豆通信】 vol.9 豆腐の定義、動き始める

2017.09.04

みなさん、こんにちは。

 

 

スーパーには葡萄や梨が並び、夜風はひんやりとして、いよいよ秋が始まりますね。

朝の気温も涼しくなってきたように感じます。

すっかり景色も秋らしくなってきました。

 

 

なんだか夏が終わるのが惜しくもあり、昨日ゴーヤチャンプルを食べました。

これで悔いなく秋を迎えることができると思います。

さよなら夏、いらっしゃい秋。

 

さて、そんな秋ウェルカムムードな今回は、「豆腐」について、見つめ直してみようと思います。

 

 

豆腐について見つめ直す?!

もしかしてまた真面目なテーマなの?!

そろそろ美味しい豆腐料理教えてよ!食欲の秋!食欲の秋!!!!

 

・・・まあまあ、美味しい豆腐料理はまた後日。

真面目なテーマですが、そんなに難しい内容ではありません。

この記事をさらっと読んで頂いて、少しでもお豆腐のことを考えていただけるとありがたいです。

 

豆腐の定義とは

 

 

さて、みなさんは、豆腐を買う時にこだわりはありますか?

私たち豆腐屋はもちろん、作る時にたくさんのこだわりがあります。

 

使う大豆や水、凝固剤はもちろん、細かいところまで掘り下げると語り出したら止まりません。

一方、買う時に見るところと言えば、「とりあえず国産大豆のもの」と、私の親戚が言ってました。

 

その他は?と問うと、「安さ」と返ってきました。

少し寂しいなと思いながらも、これが消費者の正直な気持ちかぁ。ふむむむ。

 

我々豆腐屋にとっては少し悲しい現実ではありますが、

30円の豆腐でも、上田の少し高い豆腐でも、消費者から見たら同じ「豆腐」なんですよね。。。

 

しかし、そんな豆腐をようやく定義付けようとしているのです。

 

豆腐公正競争規約設定委員会の発表によると、豆腐に含まれている大豆の割合(大豆固形分)が、

 

 

■10%以上含まれているものを「とうふ」

■8%以上含まれているものを「調整とうふ」

■6%以上含まれているものは「加工とうふ」

 

 

と大まかに分類します。

その中で更に、加工状態に応じて、木綿、ソフト木綿、絹ごし、充填絹ごし、寄せ(おぼろ)の5つの中分類も設けるとか。

その他にも、「最高級」や「純粋」など、曖昧な表示を禁止する取り組みもなされる予定だそうです。

パッケージのデザインなどにも影響が出るものもあるでしょうね。

 

少し聞き慣れない内容かもしれませんが、他の身近なもので分類されている製品を挙げると、牛乳はわかりやすいですね。

生乳100%のものは「牛乳」、その他には「加工乳」や「乳飲料」という分類わけもありますね。

それと同じようなイメージです。それのお豆腐バージョン。

 

この豆腐の定義付けの背景としては、以前の記事でも紹介した不当廉売があげられます。

 

定義付けを行うことによって、消費者にとっては豆腐を選ぶ基準がわかりやすくなる(牛乳を買うか乳飲料を買うかと一緒)だけでなく、

豆腐屋にとっても、値段だけで選ばれることが少なくなるため、豆腐屋の販売競争(品質の向上など)が活性化される可能性も秘めているのです。

 

 

この表示に関する施行は2019年の3月を目指しているようです。

 

美味しい「とうふ」を丹精込めて作っている上田とうふにとっては、非常にありがたいです。

やはり、主原料の他に甘味料や化学調味料等の添加物を使ったものと、

こだわりの大豆・凝固剤を使った我々の豆腐を、全て「豆腐」と認識され、

結果として値段で選ばれるのはあまり心地よいものではありませんので。。

 

とにもかくにも、これを機に、豆腐業界が良い方向へ向かうことが何よりの願いです!

 

それでは、今回はこの辺で。

そのうち秋のおすすめお豆腐料理を紹介しますね。

 

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