2019.04.15
上田とうふのある京都大原野は「竹」が有名です。
あのエジソンが電球を発明した時、フィラメントに使ったのが、この辺りの竹だったそうです。
色々な素材を試して、一番適していたのが竹だったそうですよ。
そして、竹と言えば建材や工芸品、様々な用途ががありますが、今の時期はやはり『たけのこ』です。
日本一とも称されるこの地域のたけのこは、独特の農法によりえぐみが少なく柔らかいのが特徴です。
中でも朝掘りの「白子」と呼ばれるたけのこは、生でも食べられるほどです。
そんなたけのこを年に一度収穫する為に、一年中竹薮の手入れをしています。
その中でも一番の肝になるのは土作りです。
これが日本一のたけのこを作る一番の特徴です。
わらをしき、その上から土を被せていき、ふわふわの柔らかい土にします。
この辺りの竹薮をご覧になって下さい。竹薮が道路よりもずいぶん盛り上がっているのがわかります。
長年わらと土を被せてきた証です。
広い竹薮に大量のわらと土を運び込むのは、たいへんな重労働です。
しかし、一番忙しいのはやはり今の収穫期です。
成長の早いたけのこのは、一日も欠かす事なく日の出前に竹薮に入り、収穫しなければなりません。
まだ土から顔を出していないたけのこを、土の表面のひび割れだけで見つけます。
慣れない人は、これを見つける事さえできません。
そして、「ほり」と呼ばれる細く長い鍬の様な農具で掘り起こします。
この「ほり」も独特の物で、何層にも重ねた柔らかい土の下にあるたけのこを、根から起こすには長い「ほり」が必要なのです。
この収穫も、全てのたけのこを採る訳ではありません。
周りにある親竹の間隔や、その年齢を見ながら、次の親竹にするたけのこは残さなければなりません。
親竹として残す竹は、伸びきって硬くなる前に穂先を落とし、生まれた年を書くという作業もします。
とにかく、今の時期は大忙しなのです。
そんなたけのこ、上田とうふの隣の「橋田竹材店」さんがこの時期は店頭販売されています。
上田とうふ直売所と共にお立ち寄り下さい。
また、直売所では、季節限定商品「たけのこ入ひろうす」を販売いたしております。
合わせてよろしくお願い致します。
あっ!それと、
京都市洛西竹林公園では、栽培されている珍しい竹をたくさんご覧になれますよ。冒頭でお話をしたエジソンの電球についての展示等もあります。
もう書き忘れた事はないかな・・・。
うん、ないなぁ。
ではまた次のお豆通信で。