2019.05.15
こんにちは。
異例の長〜いゴールデンウィークも終わり、普段通りの生活にもすっかり慣れた頃でしょう。
弊社上田とうふのある京都大原野では、田植え作業を見かけるようになりました。
それまで稲刈り後のままだった切り株やワラ、そして雑草が生えた田んぼに、ゴールデンウィーク前頃から耕運機が入り、
田起こし作業が始まっていました。
耕されて土の匂いが広がり、なんだかホッとする一時でした。
その後は、田んぼに水がはられ、代かきが行われました。
この辺りでは、善峯川やその支流の水がひかれています。
そしてここ数日、水面にアメンボが浮かびキラキラ光る田んぼに、大きな田植え機を入れて作業されています。
あっ!
アメンボって、カメムシ目なんですって!
今まで可愛いと思っていたアメンボが・・・
もとい
昔は家族総出で田植えをされている光景が普通でしたが、機械がどんどん大きくなっていって、
今や一人で作業されているところも珍しくありませんね。
ですから、最近では田植えの経験のある方の方が少ないでしょう。
私が通っていた小学校は、グランドの隣の田んぼを借りて、田植えの体験をさせてくれました。
泥の中に裸足で入っていく独特の感覚。気持ちが良いような、悪いような。
そして、大切な苗をしっかりと植えないといけない緊張感。
普段、ご飯の一粒一粒を大切にと、親から言われていたので緊張したのかな。
その後、大人になってからも親戚の家で何度か手伝った事があります。
機械植えでしたが、機械が植えられない角を手植えしたり、苗を運んだり、泥の中を歩くだけでも大変でした。
さてさて、そんな田植えですが、古墳時代には既に行われていたようです。
種籾を直接蒔くのではなく、基本的には今と同じく苗に育ててから移植する方法です。
それからつい数十年前に田植え機が発明されるまでは、手植えをする上での工夫はされてきましたが、
ずっと変わらず大変な作業をしてきたのです。
例えば、障子の桟を一列ずつ折り曲げて六角形にした様な、格子をいくつも組み合わせた鉛筆状の物を作って、
それを田んぼの中でコロコロ転がして苗を植える目印にしたり、等間隔に結び目をつけた紐を田んぼに張って目印にしたり。
日本人は苦労してお米を作ってきたんだな~。
そして今は、農業機械がすごく高価だそうですしね。
ほんと、苦労して美味しいお米を作っていただいている農家さんに感謝です。
先日より、上田とうふ直売所の前にベンチを設置しております。
そこに腰を下ろしてキラキラ光る田んぼを眺めて、の~んびりなんて如何でしょうか。
その際は、感謝もお忘れなく。