2019.12.01
一気に季節が進み、朝はなかなか布団から出られないほど寒くなりましたね。
遅れていた紅葉も見頃になりました。
そんな季節はやっぱり京都観光です。
今日は、混雑する秋の京都にあっても、ゆったりとしたひと時を過ごしていただけるお寺をご紹介いたします。
そのお寺は、西迎寺(さいこうじ)。
山号は安岡山(あんこうざん)で、本山は長岡京市にある光明寺です。
また、洛西観音霊場の四番札所でもありますので、ご本尊の脇に春日観世音菩薩が祀られています。
この洛西観音霊場ですが、西の岡三十三所が前身となります。
古くから信仰が盛んであった西国三十三所巡礼は、近畿一円に札所が点在するため時間も費用もかかりました。
そこで、誰もが巡礼できるうつし霊場として現在の洛西近辺に置かれたのが西の岡三十三所です。
さて、西迎寺の歴史についてですが、創建は天正四年(1576年)頃です。
室町時代、この一帯を波多野氏が治めており、その武将である長澤市正が天文年間(1530年頃)に館を建てて移り住んだのが、
今の西迎寺の地です。
しかし、永禄三年(1560年)に戦で市正が討たれたので、その弟の少納言房松雲が寺を開山し兄を弔いました。
その際、嵯峨野の二尊院より明阿上人を招いたご縁もあって、本尊は二尊院と同じく阿弥陀仏と釈迦牟尼仏の立像となっています。
そんな西迎寺は、通りに面しておらず、本堂なども大きくありませんので、注意して探していただかなければなりません。
南春日バス停から大原野神社の方へ少し歩くと石碑と石灯篭があり、そこの路地を進むと西迎寺はあります。
観光寺としては小さいですが、木々や建物などきれいに手入れされています。
本堂の前には大きな枝垂桜がありました。
春にも見に行かなきゃって思いました。
西迎寺へは、JR向日町駅・阪急東向日駅から阪急バスで南春日下車。
又は、阪急桂駅西口からは、京都市営バスも運行されています。
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