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【お豆通信】vol.77 地蔵盆

2020.08.16

今年は、皆さまそれぞれに特別な夏休みをお過ごしのことでしょう。
いや、もう終わってしまった方も、ほとんど無いなんて方もいらっしゃるでしょう。

地域や学校によって、夏休みの日程は様々のようですし、そこに親御さんの休みを合わせるのに、ご苦労もおありの事でしょう。

例年であれば、あと1週間〜2週間の休みが残っているところでしょうが、明日から2学期が始まる学校もあるようですね。

 

また、子供達にとって夏休み最後の楽しみであるはずの地蔵盆が、中止になった地域も多いようです。

 

さて、この地蔵盆ですが、子供の頃には当たり前にある行事だと思っていたのに、知らない方が多い事を、転校生などから徐々に知るようになりました。
これは、京都を中心とする近畿地方で盛んな行事のようで、他の地域の方にとっては、全く馴染みがなかったりするのですね。

 

というか、関東には地蔵信仰そのものが浸透していなかった、というのに驚きです。

 

日本昔話に、時々あるお地蔵さんの話を、関東の子供たちはどのような気持ちで見ていたのだろう。不思議です。

 

ま、そんな事はさて置き、地蔵盆というのはそもそも毎月24日が地蔵菩薩の縁日で、その中でもお盆に近い旧暦の7月24日を特に地蔵盆と呼ぶようになって、今日まで行われているようです。

 

そして、明治期に新暦へと移行した時に、新暦の7月中~下旬は農繁期と重なることから、お盆も地蔵盆も月遅れの8月に行われるのが一般的となったようです。

 

ですから、現在では8月24日が地蔵盆で、その前日の宵祭との二日間にわたり行われるのが多いようですが、更にその前日も含め三日間って地区もあります。

 

因みに私が小学生時代を過ごした地区は、三日間でした。

 

当時を思い出してみますと、毎日朝10時と午後3時におやつが貰えて、それとは別にかき氷やスイカをいただきました。

 

福引、カラオケ大会、宝探し、輪投げなどのゲームで楽しませてもらったり、夜には盆踊りをしました。

 

これは、地蔵菩薩が子供の守り神として信仰されているからで、子供のために大人たちが頑張ってくれていました。

 

勿論、信仰を伴う行事なので、お地蔵さんも大切に祀ります。

 

各町内の、特に公園の近くなどに祀られているお地蔵さんを、先ずは洗い清めます。

そして、白く化粧をしたり、この一年に生まれた子の家が新調したよだれかけを掛けたりして飾りつけ、お供え物をして、子供の名前を書いた提灯をつるしたりします。

 

 

また、本当に小さい町内の単位で行う行事なので、全てが実に様々なのですが、お坊さんをお迎えして読経と子供向けのお説教をしていただく他、京都では数珠回しも行います。

 

それは、大きな数珠を子供たちが輪になって持ち、念仏を唱えながら回します。

中心の房が自分の所へ回ってきたら、房をかかげて頭を下げます。

または、おでこに当てる地区もあります。

 

しかし、核家族化や少子化が進む現在は、これら全てを行う所も珍しくなってきています。

 

新興住宅地ではお地蔵さんそのものが無かったり、日程を週末にずらしたり。

ほとんど子供がいない所では、大人の飲み会になってしまっていたりもします。

 

でも、地域で子供を見守るという、とても良い風習だと思いますので、これからも是非残していっていただきたいものです。

 

会社勤めの方が中心の現代に、お世話をする大人は大変ですが、自分が子供の頃に楽しませてもらった恩返しを、今の子供たちにする気持ちがあれば、存続できるのではないかと思います。

 

これが、地蔵のような頭になってしまった私の願いです。な~む~。

 

また、豆腐工房うえ田直売所を広く皆様にご利用いただくのも私の願いです。

 

子供たちのおやつに豆乳アイスを

また、大人の生ビールの肴に冷奴を

 

地蔵頭は店頭には居りませんが、お待ちいたしております。

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