2023.05.16
ゴールデンウィーク頃から、田んぼに水が張られ田植えも進んでいます。
そんな日本の原風景はホッとしますし、気候も穏やかで今が一番いい季節だなと感じます。
しかし、こんなちょうど良い季節は短く、もうすぐ梅雨もやって来ます。
またジメジメとした毎日になるのは、洗濯物が溜まったり、外出の予定が立てにくかったりと、
マイナス要素も多いですが、中にはそれを待ちわびている者達もいます。
その一つが蛍ですよね。
穏やかな水の流れる音が聞こえる夜空に、ゆらゆらと優しい光がゆったりと光ったり消えたり、本当に癒やされます。
子供の頃から、何で光るのか疑問でしたが、調べてみてもやはり良くわかりません。
発光物質の正体はルシフェリンと呼ばれるらしく、酵素のルシフェラーゼとATPが化学反応しているそうです。
ね、わからんでしょ(笑)
一度でも蛍を捕まえてみたことのある人はご存知と思いますが、光っているのに全然熱くないですよね。
我々が使っている明かりのように、火や電気で熱を発しながら光る物とは違い、非常に効率が良いってことなのです。
人間は、漸くLEDライトを使えるようになりましたが、それでも少しの熱は発しています。
あんなに小さな昆虫にも、まだまだ敵わないって凄いです。
でも、そこは生き物、環境の変化には敏感にできています。
私が子供の頃ですから、40〜50年前には蛍がかなり減っていました。
その原因は里山の放置、家庭用洗剤など有害物質の川への排出、農薬などによるものと、
乱獲や強い明かりを照らしての鑑賞があげられます。
蛍の幼虫は、カワニナやタニシなどを川や用水路などで捕食して成長しますが、
それらも農薬やコンクリートによる河川改修などが原因で減少しました。
でも、それらも近年では少しずつ改善されると共に、蛍保護の意識も高まり、生息域が戻りつつあるようです。
京都大原野にある上田とうふの近くでも、昔ほどには戻ってはいないですが、蛍を見ることができます。
また蛍の確認情報は、SNSで発信いたしますので、チェックしてお越しくださいね。
そして、その際は蛍の恋路を邪魔しないように、そっとご覧ください。
私も、ピッカリはげ頭で蛍を驚かさないように、遠くから見守りたいと思います。