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【お豆通信】 vol.20 初午とお稲荷さん

2018.02.15

今冬は大寒波でとても寒いですね。

一歩外に出れば、指先がすぐに真っ赤になってかじかんでしまいます。

できればこたつで猫のように丸くなっていたいですが、今日も美味しいお豆腐を作るため頑張ります。

 

さて、バレンタインデーが終わり、なんとなく浮き足立った雰囲気がまたいつもの日常へと戻りつつありますね。

前回の記事でご紹介したレシピはいかがでしたでしょうか?

少しでもみなさんのバレンタインのお手伝いができたなら嬉しいです!

 

そんな今回は、2月7日に催された初午大祭についてお話しします。

京都の方のみならず、稲荷社に慣れ親しんだ方なら、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

初午大祭とは、読んで字のごとく立春の後の最「初」の「午」の日に全国の稲荷社で催されるお祭りです。

この日に稲荷山に穀物の神様が降臨したとされ、それが全国へと広まっていったと言われています。

 

 

京都の伏見稲荷大社では、初午の2日前から稲荷山の杉と椎の木の枝で作った「青山飾り」を摂末社に飾り、

早朝から雅楽の演奏や神楽女による舞の奉納が行われます。

 

伏見稲荷大社の初午大祭というと、なんといっても、五穀豊穣、商売繁盛、開運招福などを願い「しるしの杉」を拝受すること。

 

その由来は、はるか昔、初午に参詣した人々が稲荷山にあるご神木の杉を手で折って持ち帰り、

挿し木にして根付くかどうかで吉凶を占っていたことが始まりとされています。

この「しるしの杉」を求め、毎年10万人もの人々が参詣するらしいです。

勿論長い行列に並ばないといけませんが、早朝7時頃から行くと比較的空いているのでおすすめです!

 

 

さて、稲荷神社というと思い浮かぶのがキツネですよね。

私は伏見稲荷大社で見慣れていますが、稲荷神社にあまり縁がない九州の友人からすると、

「ほんとにキツネの像があるんだ」と少しびっくりするみたいです。

 

 

日本でも海外でも、神様の遣いはさまざまな動物がいますよね。

稲荷神社の遣いがキツネなのは諸説ありますが、キツネは春が来ると山からおりて田んぼにいるネズミを食べ、

秋になると山へ帰るという習性が、稲刈りが終わると山の神になるとされる田の神に似ていることから、

キツネが稲荷神社で神の遣いと考えられています。

 

 

 

そんなキツネが大好きなものが、言わずと知れた油揚げ。

キツネの本当の好物はネズミですが、殺生が禁止とされていた時代に、

伏見稲荷大社では大豆でできた油揚げに酢飯を詰めて奉納したことが始まりとされています。

そのことから、初午のいなり寿司は縁起が良い食べ物となったのです。

 

この風習は京都だけでしょうか??

ほかの地域でも食べられているんですかね??

 

ちなみにいなり寿司は地域によって形が違うのは知っていますか?

東日本では、米俵を模した俵型が主流ですが、西日本では狐の耳を模した三角形が主流です。

 

はあ。いなり寿司の話をしていたらお腹が空いてきました。

あの少し甘くて噛んだ瞬間にじゅわっとする油揚げが堪らないですよね。

 

よし。

今日はいなり寿司を食べます。(初午はとっくに過ぎていますが…)

 

というわけで今回は、京都では馴染み深い初午大祭についてお話しいたしました。

ぜひみなさんも、来年行ってみてください。

 

それでは今日はこの辺で。

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