豆腐業界全体も、新しい技術のおかげで進化を続けています。
豆腐業界の進化には大きく分けて2つあると思います。
ひとつめは、「味」「食感」「香り」などの豆腐の質を上げる進化。
ふたつめは、大量生産を可能にし、ロスや人件費が抑える事ができる生産能力の進化です。
ふたつとも大事な事ではありますが、生産能力ばかりを重視すれば、豆腐の質は疎かになってしまいます。
私どもは、ひとつめの「質を上げる進化」を重視していきたいと常々考えています。
その上で目をつけたのが充填豆腐です。
充填豆腐はスーパーなどで安く売られている大量生産向けの豆腐というイメージがあるかもしれません。
しかし、実は天然にがり100%で、最も滑らかに作ることができる製法の1つです。
充填豆腐という分野でも職人の知識や技術によって、こだわりの豆腐が作れるということを
知っていただき、みなさまにお召し上がり頂きたいという思いを込め作っています。
この「絹香」を作るにあたり、在来種の大豆の中でも、
香り、甘味が強く、嫌な香りやえぐみの少ない大豆を探しました。
なかなか、思い描く大豆が手に入りませんでしたが、その中で巡り合ったのが、
「香り豆」「さとういらず」「越後娘」などの数種類の在来種大豆です。
数種類をブレンドして試作していく中で、「香り豆」の香りと食感、
「さとういらず」の甘味等を最大限に引き出せたものの、濃度の高さを重視すると、
どうしても食感や喉ごしが悪くなってしまい、理想の豆腐にはなかなか近づけることができませんでした。
何度も試行錯誤を繰り返した末、絶妙なバランスにたどり着くことができ、
なめらかでしっとりした食感で、大豆の香りと甘味がひきたった「絹香」が誕生しました。
私達は、常に大豆の良さを最大限に引き出す豆腐作りを心がけています。
目指す所は、もっと遠く高いところにありますが、理想に向かって進化し続けていきたいです。
名前の「絹香」は、社内で試食会を開催し、品名を募集して人気投票で決定しました。
従業員の想いの詰まった豆腐、「絹香」を是非お召し上がりください。
「絹香」を4品と、絹ごし豆腐部門で5位に
入賞いたしました「上田の絹こし」をはじめ
2021年 第6回 全国豆腐品評会 西日本大会にて金賞を受賞いたしました「善峰木綿」と
上田とうふ人気の商品、「上田の匠 手あげ」をお付けした品評会出品セットです。